しおりのおかねのはなし

しおりのおかねにまつわる話をたまに覗いて下さい

古書交換会について少し学んだ話

 

 

 

 

古書交換会について調べる

 

読んだ本の中に古書店の『古書交換会』について書いてありました。

古書店を経営をしてみたい!などとは恐れ多くて全く思っていないのですが、前々から「古書店って古い本を扱っているのはわかるけど、どうやって本の入れ替えして営業しているのだろう?」と不思議に思っていた謎が少しわかりました。

勉強になったので素人なりに簡単にまとめてみました。

 

 

古書店の本の謎

 

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しおりがよく通る通り道に古書店があります。以前住んでいた地域にも古書店がありました。小学生の時に漫画を売りに連れて行ってもらった本屋さんとは全然雰囲気がちがう”古書店”が前々から気になっていました。

 

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最近、図書館で”ビブリア古書堂の事件手帖”の1-6巻を借りてきました。3巻で、主人公が古書交換会に連れて行ってもらう話が出てきます。

それまでビブリア古書堂には常連さんが本を売りにくる、もしくは宅買いといってお宅に出向いて買取をして本を入手するがメインでした。

これだけで店舗の本って循環するのかな?ネット通販を上手く利用すればどうにか経営成り立つのかな?と勝手に大きなお世話を考えていました。まあ口に出してないからいいよね。

そして3巻を読んでいて初めて『古書交換会』なるものが存在することを知って古書組合という組合の存在がある事も知りました。

 

 

全国に古書組合というものがある

 

古書店は地域にある古書組合に加盟していることが多いそうです。

本の中に出てくるビブリア古書堂は"神奈川県古書組合・湘南支部"です。あとがきにも書かれていますが実在する古書・地名などが多く出てきているそうです。

神奈川県古書籍商業協同組合 神奈川の古本屋

なので神奈川県古書組合を調べてみると、正式名称は『全国古書籍商組合連合会/神奈川県古書籍商業協同組合』。

横浜中央支部・横浜東部支部・横浜南支部・川崎支部・鎌倉横須賀支部・湘南支部・相模支部の7支部がありました。ほんとうに湘南支部ってあるんですね。

 

 

古書交換会について

 

古書店はなんだか敷居が高そうで外から眺めているだけですが、お店の本ってどうやって循環させているのだろうと思っていました。今回この本の3巻で古書店同士が古書を出品したり買ったりする『古書交換会』というものがあると知りました。組合の加盟店の経営員が運営しているようです。組合に入っていれば他の地域の市場に出向いて取引に行ってもよいそうです。

 

日本の古本屋 / 古書市場の基本知識

こちらの基本知識によると東京の古書交換会は大きく3種類あると出てきました。

  • 置き入札
  • 廻し入札…一つ一つ品物をじっくり見て入札する
  • 振り市…声を出して欲しい本を競り落とす

ビブリアの3巻の中では「置き入札」について書いてありました。

 

置き入札について

置き入札の、流れはこんな感じでした。

 

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  • 本はある程度の束になって出品していることがほとんど。
  • 本の背表紙が見えるように束ねる。4束の本の場合=4本口という。
  • 会場に置かれている本の束をみて、欲しい古書があれば入札に参加する。
  • 古書の束には封筒が添えてあって封筒には「出品する本の種類と量」「出品した店と品物に振り分けられた数字」が書かれていて誰が出品したかわからないようになっている。
  • めぼしい商品があったら紙に金額を書いて封筒に入れる。金額がある一定以上のものは、入札の紙にいくつかの候補の金額を書いても良い。
  • もちろん中に入っている他の紙を見てはダメ。
  • 出品者は最低落札価格を決めるために"止め札"を入れることもできる。
  • 時間がきたら開札する。
  • 封筒の中に入っている札のなかで最高額の一枚が本に貼り付けられ誰が落札したのか判明する。

 

『古書交換会』で検索するとすごい量の本が積んである会場の写真が出てきます。

知識が無いと入札の値段を決めるのも大変そうだし、駆け引きもあって色々難しそうです。

 

今回は前々から気になっていたことが判明してちょっと物知りになりました。

 

 

読書メモ:ビブリア古書堂の事件手帖1-6 


昨年、人生で初めて図書館の予約システムを利用しました。便利だなと思ってから、これといって読みたい本がなくても、なんとなく図書館を利用するようになりました。

何を読もうか悩むほどの知識もないので本を選ぶのは簡単です。カウンターそばの誰かが読んで返却されてきた本の中から選んで借りてくるんです。

そんなこんなで私の手元に来た”ビブリア古書堂の事件手帖シリーズ1-6”を読んだ記録をします。その巻を読んで、初めにパッと思ったことのメモです。

 

 

本を読めないのに本の話を聞きたい主人公・五浦、本の事となると知識があふれて饒舌になるビブリア古書堂の店長・栞子。 五浦が祖母の残した古書の査定を頼むところから、古書にまつわる様々な事件や背景に関わっていき、謎を紐解いていきます。

本好き同士の駆け引きおもしろかった。志田のおじちゃんがいい味だしていて好き。

 

 

 古書にまつわる背景や真実を栞子が相変わらずの推理力で読み解いていきます。五浦の学生時代の話や栞子の家族の話が出てきます。志田のおじちゃんの出番少なくてさみしかった。

 

 

 まず初めのプロローグの栞子の妹・文香の日記の”ここでちまちま書いてる”が可愛くて吹いてしまった。今回は栞子にもやや難問の昔読んだ本探しが依頼されます。おじちゃん出てこなかった。

 

 

 おじちゃん出てきた!4巻は古書を通じて知り合った人達の繋がりが色々なところに張り巡らされている、今までの登場人物が総動員の内容だった。

 

 

 普通に読んでいたらこの巻は五浦と栞子の恋模様の話だと思うけど、ここまで読んできて「なんで栞子のお母さん・智恵子はそろいもそろって、こんなにもたくさんの人に好意を持たれているんだろう?こんな事って起こりえるのかな?」と不思議に思っていた。根本的に依頼主はコレクションをするくらい本が好きで、それがベースにあるから自分より本の知識があって、お話が上手で、有益な情報をくれて、美人な智恵子に吸い込まれていく様子。その行程と感覚を自身に置き換えて考えると、少しこわくなった。

 

 

勝手にこの巻で終わりだと思い込んでいたけどまだ続くみたい。栞子の篠川家や五浦にも関係する大事な話だけど、ちょっと人間関係が複雑で頭の中に相関図を作りながら読むことが大事。 

 

 

読書メモ:ビブリア古書堂の事件手帖7+α

 

図書館で1-6を返却した時、続きが在館してあるか確認したらあった。多分ここで本がなかったら今までの登場人物を忘れてしまう気がしていたので、内容が頭に残っているうちに一気に読めるのはよかった。

 

 

これまでの登場人物をちゃんと思い出せるか心配だった。でも7巻開いたら相関図が載っていて一安心。まさか最後の巻にがっつり振り市の話が出てくるとはびっくり。志田のおじちゃん…もう出てこないかもと思っていたけど出てきたー。

 

 

その後の話や、あの時別のところでは...というような話。

とりあえずこのシリーズは一通り読んだはず。本線の話ではないが、ずーっと文香の性格は一体誰に似たのだろう?と不思議に思っている。こんなに誰にも似ていない事ってあるのかな?それとも環境がそうさせたのかな。なんとなくひっかかって謎のままだった。

 

 

 

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